18、イエスは、近寄ってきて言われた。「わたしは天と地の一切の権能を授かっている。
19、だから、あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい。彼らに父と子と聖霊の名によって洗礼を授け
20、あなたがたに命じておいたことをすべて守るように教えなさい。わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。」
説教要旨
今日の箇所はいわゆる主イエスの大宣教命令といわれているもので、多くのキリスト者たちを伝道へと突き動かしてきた御言葉であります。「すべての民をわた しの弟子にしなさい」(19節)といわれていますが、主の弟子になるとはどういうことを意味しているのでしょうか。
それは「わたしは天と地の一切の権能を授かっている」(18節)との御言葉と関係しています。それは主イエスの主権のもとに入るということを意味していま す。主イエスに一切を献げ、支配をゆだね、従うということであります。いかなるこの世的権能にもひれ伏さないということです。また主の権能を超えて権能を 振るおうとするこの世的権能は拒否するということでもあります。これが真の主の弟子性であります。
しかしこの弟子性を貫徹することは容易なことではありません。事実多くのキリスト者はこの世の権能に妥協し、またおもねり、ひれ伏すことさえしてき たのであります。この世の権能が悪魔的なものであっても、そうしてきたこともあります。
そんな弱い私たちでありますが、主はいつも私たちと共にいてくださると約束されておられます。共にいて私たちに力を与えてくださっておられます。
宣教師たちは激しい迫害の中にあっても、この主の約束を堅く信じ、福音宣教に邁進していったのであります。伝道困難な日本でありますが、私たちも主の約束 を堅く信じ、福音宣教に励んでいきたい。