2010年5月23 日「コミュニケーションの回復」渡辺敏雄牧師

聖書箇所:使徒言行録2章1~11節

説教要旨
今日の箇所では、不思議なことが起こっています。知っているはずのない他国の言葉でめいめいが話し始めたのです。そして意志の疎通ができたのです。そんなことは起こりうるはずがないと思われますが、事実起こったのです。起こりえないことを引き起こすのが聖霊の働きであります。今日世界は意志の疎通ができない状態がいろいろなところであります。国と国と、民族と民族、異なる宗教間において、人と人との間であります。言語を同じくする人の間ですらあるのです。私たちは言語を統一すれば、文化を統一すれば、政治や経済を統一すれば宗教を統一すれば、意志の疎通は容易になると考えます。しかし必ずしもそうではありません。本当に私たちの意志の疎通にとって必要なのは、聖霊であります。
聖霊は言語の壁を乗り越えていきます。文化、政治、経済、宗教の壁を乗り越えていきます。信徒言行録はその証しと言える書であります。普段なかなか意志の疎通のできない者の間に聖霊が降ると意志の疎通が可能となるのです。さらにそこに信仰者が生まれることさえ引き起こすのです。