2010年5月16日「聖霊による喜びの充満」渡辺敏雄牧師

聖書箇所:ルカによる福音書10章17~24節

説教要旨
主イエスは聖霊によって喜びに溢れています。聖書では、聖霊は喜びと深く結びついています。ガラテヤの信徒への手紙5章22節では聖霊の結ぶ実として愛、喜び、平和などあげられています。
私たちの人生において喜びのない人生など誰も望みません。誰もが喜びに満ちた人生を送りたいと思っています。でも人生はそんなに甘くはなく、苦難の連続といっても言い過ぎではありません。私たちにとって、苦難の中で喜ぶことは至難のわざであります。しかし聖霊はどんなときにも喜びを与えてくれます。
テサロニケの信徒への手紙一、5章16節では「いつも喜んでいなさい」と勧められています。いつも喜ぶ秘訣は聖霊です。聖霊なしで私たちはいつも喜ぶことなど到底無理なのです。主イエスが喜びに溢れた背景には、悪霊が神に服従し、聖霊が支配する時になったことがあります。聖霊が支配するとは、愛、喜び、平和が支配するときであるということです。主イエスはその生涯において、そのことを証しされたのであります。知恵ある者や賢い者はそのことが分かりません。信じられません。
しかし幼子のような者にはそのことが開示され、信じることをえさせてくださいます。幼子のような者とは、神様なしには自分は生きられないことを謙虚によく知っている者です。神に全く依存する者であります。
幼子のような者は、世の中がどんなに暗くあろうとも、聖霊の支配を信じているがゆえに、一切を神に望みをおくがゆえに、天から差し来る神の栄光の光を見ることができ、そのことで喜びに満たされるのです。