2012年08月05日「今ある未来」渡辺敏雄牧師

聖書箇所:イザヤ書2章1~5節

説教要旨:
イザヤが見させられている幻は、確かに未来にかかわることです。
しかしその神の未来が現在にすでにあるというのが聖書の理解です。
神が見させたものでありますから、幻の主体者は神であります。
神であるがゆえに、その幻はすでに起こっていることとして理解するのです。
見えない事実を確認するのが信仰です。
では具体的にすでに起こっている神の平和の未来とは何なのでしょうか。
それはイエス・キリストです。
2000年前に神は御子キリストを通して神の平和を現されました。
キリストがゴルゴタの丘で十字架にかかられることで、神の平和はやってきました。十字架にこそ真の平和があります。
しかしその完成を私たちは未来(キリストの再臨のとき)に待たねばなりません。
でもすでに神の平和はキリストと共にやってきていることは確かなのです。
いかに今の時代が暗く見えようとも、平和の光は届いています。
主の神殿の山(ゴルゴタの丘)から、光を放っています。その光に導かれ、世界の民はそこに向かいつつあります。
キリスト者はすでにその山にやって来た者であります。
そこで主の御言葉を聴き、御言葉に従うのです。主は平和の御言葉を私たちに告げます。
神の平和の道を私たちに示されます。示された私たちは、その道を歩む者としてあります。
「剣を打ち直して鋤とし、槍を打ち直して鎌とする、国は国に向かって剣を上げず、もはや戦うことを学ばない」神の御国へとキリストと共に歩む、そんなキリスト者でありたい。