2010年09月05日「究極の問い」渡辺敏雄牧師

聖書箇所:マタイによる福音書16章13~20節

説教要旨:
主イエスは「あなたがたはわたしを何者だと言うのか」と弟子たちに問いかけます。
ペトロは「あなたはメシア、生ける神の子です」と答えました。
すると主イエスは「わたしはこの岩の上にわたしの教会を建てる」と言われました。
この主イエスの言葉は一見ペトロの上に教会を建てると言われているように思われますが、そうではなく、信仰告白があるところに教会が建てられるという意味であります。つまりナザレのイエスはメシア、救い主であり、生ける神の子であるとの告白があるところに教会が建つのです。しかし教会の土台はあくまで主イエス・キリストであります。キリストという岩の上に教会が建ち、そこにキリスト告白があるとき、教会が始まるのであります。
ナザレのイエスは単にメシアというだけにとどまらず、生ける神の子です。
人間であり神であります。神であるから、私たちの救いの岩になり、教会の土台となるのです。いかに能力に秀でた人間であっても、私たちの救いとはなりえません。
また教会の土台ともなりえません。
主イエスは、私たちの罪を打ち砕く岩であり、また一方では私たちの罪によっても破壊されない岩であります。それゆえに死によっても破壊されない岩として私たちに臨んでいます。むしろ命を与える岩であります。この岩の上に私たちの人生を築くこと、また教会を建てることが何よりも大事なことであるのです。