2011年02月13日「御言葉は滅びない」渡辺敏雄牧師

聖書箇所:ルカによる福音書21章20~36節

説教要旨:
今日の箇所はキリストの再臨のことが言われています。
なかなか素直に受け入れがたいものが信仰者といえどもあるかと思います。
でもキリストの再臨、終末信仰はキリスト教信仰にとって非常に大事なことであります。
なぜなら永遠の命にかかわることであるからです。再臨が信じられないなら、永遠の命もまたないのです。キリストの再臨があって、神の御国が完全に成就し、新しい天と地がなるとき、私たちに永遠の命が与えられ、私たちはそこに永遠に神とともに住むのです。
ですから私たちは終末に関して心する必要があるのです。
今日の箇所で様々な終末の徴が与えられるとイエスは言われます。
歴史の大変動や天体の大変動という徴があると言われます。でもそれは終末の訪れの徴であって、終末そのものではないことに私たちは心する必要があります。終末はイエス・キリストが再臨されるときです。
それが起こってはじめてこの世の終わりとなるのです。
ですから私たちは気をつけねばなりません。天変地異や疫病の流行、大戦争などが起こると多くの偽預言者が歴史上登場し、世の終わりを告げ、人々を惑わしました。
でもこの世は今も続いています。神がこの世の終わりの鍵を握っておられるのです。
決して人間ではないのです。神がキリストを私たちのところに遣わすと決断されたとき、そこでこの世の終わりが到来するのです。
そしてこの世の終わりはまったく突然起こるのではなく、ある徴を伴うと言われます。
そのことは神の私たちに対する配慮といえます。そのことで私たちは終末に備えることができるからです。
しかし備えをするには、徴を見逃さないことが大切となります。
この世の事ばかりに目や心がいってしまっていると、その徴を私たちは見逃してしまいます。
だからイエスは言われるのです。「心の鈍くならないように注意しなさい」(34節)、「いつも目を覚まして祈りなさい」(36節)と。