2011年02月06日「本物と偽物の違い」渡辺敏雄牧師

聖書箇所:エレミヤ書23章16~32節

説教要旨:
世の中に本物と偽物があるように、預言者にも本物と偽物があります。
今日の箇所では、偽物の預言者が出てきます。彼らは、主の名によって語りますが、実は偽りであり、神の御心を語っていません。
彼らは、バビロニアによって国は存亡の危機にあるのに、「平和だ、災いは来ない」と語ります。そしてその言葉が民に受け入れられます。なぜなら民の願望に沿ったものであるからです。
でも神の御心は違いました。偽預言者によって、このように神の御言葉はないがしろにされるのです。
これまでにも教会の歴史において、この類の偽預言者が多く現れました。
そして民もイスラエルの民と同じように、その言葉に惑わされ、道を誤るこということが起こりました。
本物の預言者は、神の御心を語ります。その言葉が人々にとって聞きたくない苦い言葉であれ、つらい言葉であれ、語り告ぐのが本物の預言者です。エレミヤはその中の一人です。
私たちもエレミヤのような本物の預言者になりえます。ただそれは一重に聖霊によります。
聖霊の満たしなしには、私たちは容易に偽預言者となります。
本物、偽物の違いは、外観においてではなく、その中身において現れます。
信仰者にとって、その中身とは聖霊が内に充満している度合いにおいて計られるのです。