2011年05月08日「一人も滅びないで」渡辺敏雄牧師

聖書箇所:ペトロの手紙二、3章~13節

説教要旨:
ペトロの手紙が書かれた当時、キリストの再臨の遅延ということが、問題になっていました。神は、キリストの再臨、そして神の永遠の御国の成就ということを約束されたのですが、その約束がなかなか果たされないと苛立つ人たちに対して、ペトロは「ある人たちは、遅いと考えているようですが、主は約束の実現を遅らせておられるのではありません。
そうではなく、一人も滅びないで皆が悔い改めるようにと、あなたがたのために忍耐しておられるのです」(9節)と説くのです。
御国はイエス・キリストの誕生と共に開始されました。
その御国の完成を私たちはイエス・キリストの再臨のときに待つのでありますが、その間の時間に私たちは今生きているのですが、御国の成就に向かっているはずの世界は何も変わっていない、依然として悪がこの世に満ちている現状を見て、当時のクリスチャンは、御国の早急の成就を祈っていたのです。
でもその祈りが叶えられないので、神はキリストの再臨を遅らせていると考え、不満をもっていたのです。
ペトロは、それは神がいじわるして遅らせているのではない、一人も滅びないで皆が悔い改めるようとの愛をもって忍耐されておられるのだと説いたのです。
キリストの再臨の遅延には、神の忍耐強い愛があるということを私たちは知るべきであります。
私たちは、この神の愛に応えて、一人でも多くの人が悔い改め、救われるということに
力を注ごうではありませんか。