2011年05月01日「主とともに歩む」渡辺敏雄牧師

聖書箇所:ルカによる福音書24章13~35節

説教要旨:
ここに二人の弟子たちが登場してきます。彼らはイエスの死によって、人生の目標を失い途方にくれ、人生の敗北者のような虚ろな心でエルサレムからエマオへの道をたどっています。
時は夕暮れです。人生のたそがれどきのような二人の歩みであります。生きる気力が萎えています。
そんな二人にイエスは近づき、語りかけます。
「あなたがたが話していることは何のことですか」と。彼らはイエスの十字架のこと、復活のことを道すがら話していました。でも復活したイエスから話しかけられても、イエスだとは気づきませんでした。
なぜなら復活など信じていなかったからです。
イエスの復活が信じられないということは、また十字架の救いも信じられないということです。
彼らにとって、十字架は敗北であり、闇の世界の出来事でしかありません。でも主の復活を信じることができるなら、十字架は勝利であり、光に満ちた出来事となります。
そこに生きる希望と勇気が湧いてきます。事実彼らは、主が生きていることに気づいたとき、時を移さずしてエルサレムに戻るということをしています。生きる力が湧いてきたのです。
希望に満たされたのです。
主の復活こそを信じることで、私たちは今も生きて働いておられる主の臨在を感じることができます。
主が共に歩いておられることを実感できるのです。弟子たちと同じように生きる力と希望に満たされるのです。