2011年10月09日「愛と憎しみ」渡辺敏雄牧師

聖書箇所:ヨハネの手紙一、2章1~11節

説教要旨:
ヨハネは「わたしの子らよ、これらのことを書くのは、あなたがたが罪を犯さないようになるためです」(1節)と申しています。私たち罪ある人間が罪を犯さないということは不可能なことに思われます。でもヨハネは可能であることを語ります。
そのための鍵がイエス・キリストです。全世界の罪を贖う方イエス・キリストです。罪を犯さないような者になるには、大前提として罪を処理する方、罪を償う方を必要とします。その御方イエス・キリストがあってはじめて、私たちに罪を犯さない可能性が生まれるのです。ヨハネは神の愛に生きる人を求めます。神の愛に生きるには、キリストの贖罪を必要とします。自己愛にしか生きえない私たちの罪が、キリストの十字架の血潮によって贖われて、新たな道へと踏み出す。これが聖化の道です。
それは、神の愛を聖霊において内に宿すことで生まれる道です。自力での道ではありません。
でもその聖化の道を歩んでいるはずにもかかわらず、それとは反する信仰者がいたのです。
兄弟を憎むような信仰者がいたのです。そのような者は光の中を歩んでいるのではなく、闇の中を歩んでいる者であるとヨハネは言います。
でもそのような闇の中を歩む者も、なお主の憐れみを乞い、悔い改めるなら、贖い主イエス・キリストが臨み、罪ゆるされ、光の中を歩む者へと造り変えられるのです。