2011年10月02日「父と子の交わり」渡辺敏雄牧師

聖書箇所:ヨハネの手紙一、1章1~10節

説教要旨:
3節「わたしたちが見、また聞いたことを、あなたがたにも伝えるのは、あなたがたもわたしたちとの交わりを持つようになるためです」と言われています。
「わたしたちとの交わり」とは、その根源を父なる神と子なるキリストとの交わりにもっています。
その父なる神と子なるキリストとの交わりは愛の交わりであります。
その愛の交わりをあなたたちとわたしたちとの間で持つために命の言葉であるキリストをヨハネは伝えると言うのです。
父と子の愛の交わりは、御子キリストを通して私たち人間相互の愛の交わりとなります。
キリストなしには、人間相互の愛の交わりは成立いたしません。
なぜなら現実の私たちの姿は罪びとであるからです。罪ある者同士が父と子の交わりに類比する愛の交わりを形成することはできません。
私たちの罪が贖われなければなりません。その罪の贖いのためにキリストは十字架で死なれたのです。
罪の贖いを受けるためには、まず私たちは自分が罪びとであることを告白しなければなりません。
罪の告白において十字架の主イエスは罪を贖い、ゆるし、私たちに新たな命を与えます。
その命は父と子の交わりに類比する愛の交わりに生きる命です。そしてその命は命の言葉であるキリストに従う生き方であります。それはまた永遠の命へと繋がるものであるのです。