2012年05月20日「弁護者としての聖霊」渡辺敏雄牧師

聖書箇所:ヨハネによる福音書16章1~15節

説教要旨:
今日の箇所で主イエスは、ご自身の死を予告されます。
それを聞いた弟子たちは当然悲しむことになります。
でも主はすぐあとに弁護者を送ることを語られ、弟子たちを慰めます。弁護者とは聖霊のことです。
この弁護者としての聖霊は、やがて福音伝道活動において迫害を受ける弟子たちにとって、彼らを支え、力づけるものとして機能することになります。
弟子たちはそのことがまだ理解できていません。彼らは十字架すらましてや復活さえも分からない状態であります。
そんな弟子たちでありますが、のちに復活のキリストとの出会い、そして聖霊の満たし受けたとき(ペンテコステ)に、初めてかつてイエスが言われたことが真理であったと悟ることになるのです。
聖霊は真理を悟らすだけでなく、真理を語らせる働きもします。
事実弟子たちはペンテコステ以後迫害をも恐れずにキリストの福音の真理を大胆に語るようになります。
それも聖霊の働きであります。そのことで多くの教会がまたクリスチャンが生まれたのです。
その歴史の中に私たちの教会もあります。
説教者は礼拝で御言葉を語ります。それは聖霊の働きによるものです。
また説教者が語った御言葉を会衆に悟らせるのもまた聖霊の働きであります。
ですから私たちは聖霊の満たしを共に祈り求めるのです。
聖霊なくして福音の真理を語ることも悟ることも本来できないのです。
そして迫害などの困難な状況の中にあっても、福音を語らせるのは一重に聖霊によらなければできないことなのです。弁護者としての聖霊に満たされて福音を時が良くても悪くても語る者でありたい。