2013年07月21日「主を誇りとする」渡辺敏雄牧師

聖書箇所:コリントの信徒への手紙10章7~18節

説教要旨:
パウロは7節で「あなたがたは、うわべのことだけを見ています」と言っています。
うわべだけでパウロを見る人がコリントの教会の中にはいたのです。
その結果パウロ批判が起こったのです。その批判に対してパウロは批判者を打ち倒す、抹殺するということではなく、造り上げるという方向で臨みます。
どのように造り上げるのでしょうか。それは「主を誇る」信仰者として造り上げるということです。
主を誇ることのない信仰は罪人としての自分を相対化することができず、自己義認、自己絶対化という罪を犯すことになります。
主から自分がどう見られているかが信仰において重要なのであり、自分による自己評価、自分による他者評価に囚われている限り、主を誇るという信仰は生まれないのです。
主を誇るということは主を中心にして生きるということを意味します。
誇るものが主ではなく、他のものであるとき、主を中心にして生きる信仰とはなりません。
主を中心にして生きているのか、それとも自分を中心にして生きているのか、パウロはコリントの教会の人たちだけでなく、私たちにも問いかけているのです。