2009年8月23日「信仰の成長」渡辺敏雄牧師

聖書箇所:ヘブライ人への手紙11章1~12節


説教要旨
ヘブライ人への手紙11章では旧約聖書に登場してくるいろいろな人物がとりあげられています。なぜとりあげられているのでしょうか。それは私たちの信仰の 模範として、モデルとしてび、倣うためであります。
ヘブライ書の著者は迫害の中にあって、あるいは終末(キリストの再臨)の遅延という状況下にあって、信仰に動揺を覚えている信徒たちを励ますために手紙を 書いています。

旧約聖書の信仰の先達たちをとりあげ、彼らの信仰が究極のところ神への信頼にあったことを思い起こさせています。キリストの再臨の約束、またいかな る迫害に遭おうとも救いは揺るぎないものとしてあること、永遠の命の約束は必ず実現することを確信させ、神に信頼することの大切さを説いているのです。

私たちの信仰においても、動揺するときはあります。旧約聖書の人々も動揺することはありました。しかし動揺しても、最終的には神に信頼し、神にすべ てをゆだねた信仰を私たちは学びべきであります。
神の約束は真実であります。人間の約束は裏切られることがあります。たとえ今は約束の実現が視野に入ってこない状態であっても、必ず神の約束は実現すると いうことを確信し、信仰の生涯を全うしていきたい。