2009年8月2日「キリストは私たちの平和」渡辺敏雄牧師

聖書箇所:エフェソの信徒への手紙2章14~22節 14、実に、キリストはわたしたちの平和であります。二つのものを一つにし、御自分の肉において敵意という隔ての壁を取り壊し、
15、規則と戒律ずくめの律法を廃棄されました。こうしてキリストは、双方を御自分において一人の新しい人に造り上げて平和を実現し、
16、十字架を通して、両者を一つの体として神と和解させ、十字架によって敵意を滅ぼされました。
17、キリストはおいでになり、遠く離れているあなたがたにも、また、近くにいる人々にも、平和の福音を告げ知らせられました。
18、それで、このキリストによってわたしたち両方の者が一つに霊に結ばれて、御父に近づくことが出来るのです。


説教要旨

私たちの周りには敵意に満ちている関係があります。国と国、宗教と宗教、民族と民族、人種と人種、階級と階級、会社と会社、隣人と隣人、さらに家族内にお いてさえあります。 聖書はキリストの十字架は敵意を滅ぼしたと述べております。
十字架の血潮によって私たちの間にある敵意は基本的には滅ぼされたのです。なぜなら私たち人間と神との和解がすでに十字架において果たされているからで す。

その神との和解という土台があるからこそ、どんなに困難に思えるような人と人との和解も可能であり、また事実神は和解をなすのであります。
今世界は和解の御業の成就へ向けてキリストの十字架のもとにあります。この地球という大きなキリストのからだである目に見えない教会には全世界の民が住ん でいます。全世界の民を神は救おうとされておられます。誰もそこから漏れる人はいません。

現実には敵意が相互に民の間にあったとしても、神はそこに和解のわざをなそうとされておられます。最終的には神は私たちの間から敵意を滅ぼし、和解 をなし、世界の民を一つにしようとされています。
この神の御心をなすために世界にある個々のキリストのからだである教会は 召されていることを覚えたい。