2011年01月02日「キリストと共に歩む」渡辺敏雄牧師

聖書箇所:ヨハネによる福音書21章20~23節

説教要旨:
今日の箇所で、主イエスは弟子のペトロを再び召すのですが、ある一人の弟子のことが気になっています。それは20節にあるとおり、「イエスの愛していた弟子」でありました。
ペトロは自分が一番弟子であり、主が最も愛しているのではないかと思っていたので、気になる存在であったことでしょう。そして彼の今後について主イエスに尋ねるのです。
「主よ、この人はどうなるのでしょうか」と。すると主は「わたしの来るときまで彼が生きていることを、わたしが望んだとしても、あなたに何の関係があるのか。あなたはわたしに従いなさい」と言われたのです。この主の言葉を弟子たちは誤解して、彼は死なないと思ったのです。
ペトロも当然もしできるなら、自分も死なないようにしてほしいと思ったことでしょう。
私たちもそう思うかもしれません。しかし主イエスは、彼は死なないという意味で言ったのではなく、ただわたしに従いなさいということを言われたのです。すなわち言い換えれば、あなたにはあなたの道がある。
その道がたとえ長く生きる道でなくても、主が召す道としてあるなら、その道を行きなさい。
人には主が示すそれぞれの道があるではないか。あの人はどうの、この人はどうのという前に、まず主が召す道があなたにあるではないか、その道を主と共に歩みなさいと言われたのです。私たちにも、それぞれ主が召す道があります。その道をただひたすら主とともに歩む一年でありたい。