2011年07月23日「人より神に従う」渡辺敏雄牧師

聖書箇所:使徒言行録5章12~32節

説教要旨:
今日の箇所で使徒たちによるしるしと不思議な業が行われたことが記されています。
そしてここでも「心をひとつにして」いたのです。心がバラバラではしるしと不思議な業は行われません。
また多くの人々がキリストを信じることとなりました。
そのことで大祭司やサドカイ派の人々はねたみを使徒たちに覚えたのです。
前回の逮捕のときは、使徒たちの復活信仰が問題となりましたが、今回は教義上の問題ではなく、単なるねたみという感情レベルのことで逮捕されるに至ったのです。
まったく権力の乱用であります。権力者はどんな理不尽な理由であれ、自分たちにとって不都合な者を閉じ込めようとします。自由を奪おうとします。
しかし神はそれを許さず、使徒たちを天使を通して、牢から解放するのです。
キリストの福音を、また伝道者をいかなる権力者も閉じ込めることはできません。
使徒たちを通して、福音は宣教されねばならないのです。
使徒たちは福音を神殿の境内で語り告げます。そのことに権力者は戸惑い、恐れ、再び使徒たちを逮捕し、最高法院で彼らを尋問し始まるのです。「キリストの福音を語ってはならない」と最初の逮捕で、自分たちが釈放されるときに、大祭司たちから言い渡されたにもかかわらず、
使徒たちは神殿で福音を大胆に語ったのです。
それは人に従うよりも神に従うことを優先させた結果であります。
このようにして福音は伝達されていきます。人に従うことで福音は伝達されません。
神に従うことで福音は伝達され、福音を信じる者が起こされていくのです。