2011年12月25日「闇に光が」渡辺敏雄牧師

聖書箇所:ルカによる福音書2章1~12節

説教要旨:
今日の箇所で羊飼いにメシアが生まれたことが告げられました。
不思議なことです。当時の常識から言えば、どうして羊飼いなどにメシアの誕生がまず告げられねばならないのか理解に苦しむところであります。
なぜなら彼らは律法を守ることができなかったので、当時の社会において罪深い者とみなされていたからであります。
律法をどれだけ守ったかどうかで罪深さの程度が測られていたからです。
清いメシア誕生は、もっと正しい人たちのところで告げられるべきであると考えられていたからです。
当時の社会においては正しい人とはファリサイ派の人たちが代表的な人でありました。
またファリサイ派も自分たちに主の栄光が現われ、自分たちにメシア誕生が告げられてしかるべきである自負していたのです。
しかし神の御心はそうではありませんでした。羊飼いたちは自分たちは神の救いから遠い存在として思っていました。自分たちは闇の中に生きる者として苦しんでいました。
しかし世間から罪深いとみなされている羊飼いたちのところにメシア誕生が告げられ、主の栄光が彼らの上に照り輝いたのです。
神の栄光は高慢な心をもった者にではなく、自らを空しくする者の上に照り輝くのです。