2010年10月03日「今がそのとき」渡辺敏雄牧師

説教箇所:ヨハネによる福音書4章16~30節

説教要旨:
主イエスはサマリアの女と出会っています。その出会いは女の生き方を転換させるに足るものでありました。
女はいままで幾度も結婚し、そして離婚してきました。どこに彼女の問題があるのでしょうか。
彼女の性格に問題があるからなのでしょうか。それとも相手の夫に問題があったからなのでしょうか。
夫に問題があったとしても、どうしてそのような問題のある男性と女は結婚をしたのでしょうか。
イエスは女の生き方に問題ありとみました。
聖書では、結婚は神とイスラエルとの契約関係の類比において考えられています。
神とイスラエルの「わたしとあなた」という人格的関係の類比的関係を男と女の結婚関係において見ているのです。
この女性が幾度も結婚に失敗しているのは、結婚の根幹に関わるところにあるとイエスは見たのです。
それは「あなたは何を礼拝しているのか」ということであります。何を礼拝するかということは何を信じるかということであります。
彼女の信仰が問題とされているのです。彼女の信仰の対象は場所です。礼拝すべき場所はゲリジム山かエルサレムかと女は主イエスに問うています。場所信仰はある意味で偶像礼拝です。
神との人格的交わりはそこにはありません。そのような信仰では、結婚相手との関係も人格的関係を結ぶことができないのです。それでは結婚は長続きしません。
山や神殿にのみ神は臨在する御方ではありません。神はある特定の場所だけにいるわけではありません。
私たちが霊と真理でもって礼拝するとき、神はどこにでも臨在されるのです。
そして今朝も私たちが霊と真理でもって礼拝するとき、神は確かに臨在されており、まことの礼拝が神に献げられているのです。